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リラクゼーションサロン■新人教育用マニュアル■クレンリネス『清潔さ』

クレンリネスとは

クレンリネスとは『清潔さ』のことであり、お客様が来店するお店において店舗が衛生的で清潔である状態を保つための作業を指します。サービス業において重要な要素です。
清潔さを保つためには、お客様からの視点が基本です。

しかし、見えるところを綺麗に保つのは当たり前。
大切なのは見えないところを綺麗にできるかになります。

お客様にとってそのようなところも、お店の状態やスタッフの質を測る判断材料になります。汚れていたり清掃が行き届いていない場所をみつけてしまうと、どんなにスタッフが良い接客をしても、マイナス要因になってしまいます。

お客様から見えていないと思える場所まで綺麗な状態を保っていることにお客様が気づいたとき、改めてお店のサービスレベルに満足してもらえる事ができるのです。

クレンリネスには継続した取り組みが必要

綺麗な状態を維持する為に必要なことは、常に綺麗にしていることです。
当たり前のことですが最も重要なことです。

汚れに気づいたらすぐに綺麗にする。後回しにしないことがポイントです。
お店が汚れていくのは、汚れている場所があるからです。僅かなゴミや汚れが、新たなゴミや汚れを呼びます。

汚れもシミもひとつもない真っ白な壁だと、汚しにくかったり、落書きしにくいように、
常に綺麗な状態であれば、使う側が意識して汚さないようになるのが人間の心理です。

クレンリネス3つの必要性

・お客様に快適な空間を提供するため。
・お客様やスタッフの健康状態を損ねないようにするため。
・内装や備品の経年劣化を最小限にするため。

クレンリネスを保つための取り組み

漏れがないようにリストを作り、スケジュールを立てる

まずはクレンリネスを保つために必要な場所を細かくリストUPしましょう。
その後、毎日する場所・週一回・月一回など必要回数でグループ分けをして、スケジュール表を作り、スタッフ全員が見やすい場所に貼りましょう!
また、一ヶ月分の掃除のチェック表を作るこで、やり忘れや、やり残しを防げるのでおすすめです。
毎回紙を印刷するのも良いですが、作ったチェック表をラミネートしたものを使うと、油性ペンで記入しても、月が変わるごとに除光液などで消して再利用できるのでエコにもなります。

以下はクレンリネスを保つための清掃におすすめの箇所です。
ぜひ参考にしていただいて、ご自身のお店はどうなっているか確認してみてください。

外観(入り口・お店付近)

どんなお店でもまずは外観が見られます。
パッと見て汚い店に入りたがる人はいませんよね?
なにより外観は広告代わりにもなるので、常に綺麗のすることでお店のプラスになります。

・お店の壁、看板…雨やホコリで汚れやすいので定期的に拭く習慣をつけましょう。
・入り口ドア、窓ガラス…毎日必ず拭きましょう。とくに窓ガラスや、金属部分は指紋が付きやすいので、気がついたら拭くようにしましょう。
・入り口マット…砂がついていたり、ホコリが付きやすいのでコロコロなどを使って綺麗にしましょう。
・お店付近のゴミや落ち葉など…ゴミは落ちているだけで不快な気持ちになります。自分たちのゴミでなくても、お店や建物付近のゴミは拾って処分しましょう。落ち葉も見た目には綺麗に見えないので、拾ってすてましょう。
・放置自転車など…時々ずーっと放置をされている自転車などがあります。自転車などは長く放置していると錆びてボロボロになりますし、カゴにゴミを入れられたりして景観を損ねます。市に回収をお願いしても決まりがあり時間がかかるので早めの対応をおすすめします。連絡をすると警告からはじまり、その後何回か警告しても反応がなかった場合やっと回収してくれます。
最低でも回収まで4週間ほどかかるので3日ぐらい放置されていたら連絡すると良いでしょう。

受付・ロビー

受付、ロビーはお客様が来店されて一番初めに目にする場所です。
常に整理整頓をして、いつお客様が来店されても大丈夫なように心がけましょう。

・受付カウンター…受付・精算がしやすいように整理整頓をしっかりしましょう。
・電話機…意外と汚れやすいので受話器やボタンなども拭き取りしましょう。
・お客様用の椅子・テーブル…カウンセリングや精算などお客様の滞在時間が長い分、見られる時間も長くなります。椅子の汚れや髪の毛、ホコリ、テーブルの水アカや指紋なども吹き残しがないように、しっかりチェックしましょう。
・ディスプレイ・商品棚…ディスプレイや商品にホコリは被っていませんか?
お客様の購買意欲が下がらないように、毎日ホコリや指紋は拭き取りしましょう。
・お客様用の食器やトレイ…私も経験がありますが、お店で出されたコップに指紋や汚れがあると気になってしまいます。特に使い捨てでない場合、誰かが使った痕跡が残っているのはNGです。しっかり洗って、その後水垢も拭き取るともっと良いでしょう。

通路・床

お店の通路や床はお客様だけでなく、スタッフも利用する分特に汚れやすいので、毎日掃除するのをおすすめします。
出来れば掃除機をかけてから、雑巾かモップがけをすると綺麗な状態を保ちやすくなります。

トイレの清掃・定期チェック

トイレの清潔さはお客様の満足度を上げるためにもとても重要な部分です。
必ず毎日掃除しましょう!!

・便器・フタ
・トイレットペーパーの残量と整え
・トイレの床
・サニタリーボックスがいっぱいになっていないか
・トイレの洗面台
・出入り口のドアノブが濡れていないか

など、スタッフも同じ場所を使う場合はその都度チェック!
違う場合は1時間に1回はチェック
したほうがいいでしょう。cv

エアコン・空気清浄機・換気扇

エアコン、空気清浄機は週一回フィルターを外して、掃除機ですいとり説明書を確認の上水洗いできるものは水洗いする。中の羽なども全体を月一回は掃除する。

各部屋・ベッドや鏡台など

お客様が利用する場所は毎日清掃はもちろん、利用都度清掃が必要です。
その他、棚や額縁やホコリが溜まりそうな場所、ベッドや椅子の下も忘れずに清掃する。
アメニティ、ドライヤーなどもベタつきがないように拭き取り、櫛は付着している髪の毛を取り、中性洗剤で洗い消毒する。

店内の壁

壁にもホコリが溜まります。濡れた雑巾で拭いてしまうと壁紙が剥がれてしまうことがあるので、乾いた雑巾やホコリ取りのクロスなど(何も付いていないもの)の使用をおすすめします。

まとめ

クレンリネスをまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?
クレンリネスは何の業種でも店舗を運営するにあたって必ず必要になります。

今回上げている店内の清掃箇所はほんの一例です。
店舗によって作りも違うので、スタッフ全員でお客様目線になりリストを作ると、漏れは防げるでしょう。
また、一人で運営しているお店は身内や友人に一度コースを受けてもらい気になった場所を記入してもらうと、自分と違った目線の意見も聞けるのでおすすめです。
はじめは大変かもしれませんが、慣れてきて習慣化してくると時間も短縮できるようになってくるので頑張ってくださいね!